経絡・経穴を用いた全身施術
東洋医学には経絡・経穴(つぼ)があり、それを流れる気・血・津液(しんえき)があると考えられています。全身施術とはこの経絡・経穴をあん摩・マッサージ・指圧の手技でこの流れを滞りなく、流れる施術をしています。
古典医学書である「霊枢・経脈篇」に”不可不通”通ぜざるべからず(経絡の流れを詰まらせてはならない)という一文があります。「痛み」に着目すると、中医学に”不通則痛、通則不痛”通(つう)ぜれば則(すなわ)ち痛み、通ずれば、則ち痛まず(気・血・津液が流れなくなれば痛くなり、流れていれば痛まない)という原則があります。
経絡治療には、本治法(経絡の変調を調整する)と標治法(愁訴のある局所に直接行われる)という治療方法があります。全身施術は本治法を行い、標治法として痛みの主訴である局所に施術をすることを心がけています。